【ボクシング】武居由樹vsジェイソン・モロニーの見所解説・勝敗予想

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5月6日に東京ドームにて開催される井上尚弥vsルイス・ネリの試合。

そのアンダーカードとして組まれているのが、武居由樹とジェイソン・モロニーの一戦です。

井上尚弥の試合は90%以上井上のKO勝利になるだろうと思っていますが、この試合は本当にどっちが勝つか分かりません。個人的な裏メインです。おそらく、同じように考えいる人は多いのではないでしょうか。

今回は、そんな武居由樹vsジェイソン・モロニーの解説と、展開予想・勝敗予想をしていきたいと思います。

 

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選手紹介

武居由樹

  • 身長170cm
  • リーチ173cm
  • 27歳
  • ボクシング戦績8戦8勝8KO
  • キックボクシング戦績25戦23勝16KO2敗
  • 元K-1 WORLD GPスーパーバンタム級王者
  • 元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者

元キックボクサーでK-1チャンピオンだった武居由樹。2021年にボクシングに転向し、そこから現在まで8連続KO勝利中で、今回が初めての世界タイトル挑戦です。

特徴はなんといっても、破壊的なパンチ力。サウスポーで、前手のガードを下げた独特の構えから飛び込んで強打を打ってきます。

教科書的なボクシングではないですが、遠い間合いから飛び込んできて一発で試合を終わらせてしまうパンチ力は非常に魅力的です。

ボクシングに転向してからは全勝全KO。キック時代を含めると現在まで30連勝中と非常に勢いのある選手です。

東洋太平洋タイトルマッチのハイライト

ジェイソン・モロニー

  • 身長165cm
  • リーチ165cm
  • 33歳
  • 29戦27勝19KO2敗
  • 現WBO世界バンタム級王者

現在WBO世界バンタム級王者のジェイソン・モロニー。非常に完成度が高く、穴のないボクシング技術とタフなファイティングスピリットを持つファイターです。

2020年に井上尚弥と試合したこともあり、日本での知名度や人気もそれなりに高いのではないでしょうか。

ボクシングでは29戦して負けたのは2回だけ。負けた相手は井上尚弥とエマニュエル・ロドリゲスというトップファイターとのタイトルマッチです。しかも、ロドリゲスとは非常に接戦で、モロニーが勝ってもおかしくなかったような試合内容でしたし、井上尚弥相手にも序盤はボクシングでやり合えていました。

時代が時代なら統一王者になっていてもおかしくないくらいの強さを誇る選手で、武居由樹にとって間違いなく過去最大最強の相手です。

井上尚弥vsモロニーのフルファイト↓
負けはしましたが、相当にレベルの高いファイターであることは明らかです。

注目ポイント

両者のコンディション

まず注目したいのは、両者のコンディションです。

武居由樹のこれまでの試合体重は以下の通り。

  • K-1時代:55kg(スーパーバンタム級)※デビュー当初は53kgのバンタム級も経験有
  • ボクシング1〜6戦目:55.34kg(スーパーバンタム級)
  • ボクシング7戦目:54.0kg(契約体重)
  • ボクシング8戦目:54.5kg(契約体重)

ボクシングのバンタム級は53.52kg。

つまり、武居由樹はバンタム級の体重で一度も試合をしたことがないのです。

(バンタム級で一度も試合をしたことがない選手がなぜいきなり世界挑戦できるのかという話は置いておいて)これはかなりの不安材料だと思います。

体格的にもかなり大きい武居が、バンタム級に落としてスタミナが持つのか。パンチ力は落ちないのか。注目です。

対するジェイソン・モロニーは、ここ2戦どちらも2-0判定勝利と、あまり良くない内容で、なんとなく以前よりもコンディションが落ちている感じがします。これが年齢的なものなのか分かりませんが、武居戦でどこまでコンディションを全盛期レベルまで戻せているのかにも注目です。

距離設定

次に注目したいのは、試合中の両者の距離設定です。

武居はかなり遠い間合いから飛び込んで打つのを得意とするタイプで、接近戦はそこまで得意でないように見えます。つまり、武居がパンチ力を活かすには、ある程度距離が必要です。

対するジェイソン・モロニーは、近距離でも遠距離でも高いレベルで戦うことができます。

武居はいつも通りの戦い方で来ると思いますが、注目なのはモロニーです。

(おそらく)武居のパンチ力を警戒しているであろうモロニーが、武居の強打に対して距離を取って外すのか、それとも逆に近づいて距離を潰して打てないようにするのか、注目です。

個人的には、モロニーは自分から前に出て距離を潰し、接近戦に持ち込むのではないかと思っています。

というのも、武居がこれまでで最も苦戦したブルーノ・タリモが距離を潰す戦い方をしていたからです。この試合、結局武居は倒し切ることができず、タリモの目の上の出血によるTKO勝利となってしまいました。

しかも、モロニーはタリモと同門なのです!確実に、タリモから武居対策を聞いているはずです。
武居のファイトスタイルはかなり初見殺し要素が強いので、タリモから情報を得て対策されるとかなり苦しくなるのではないかなと思います。

 

勝敗予想

さて、個人的な勝敗予想ですが、

ジェイソン・モロニーのKO勝ち

にしておこうと思います。

世間的には、KOするなら武居、判定ならモロニーという風潮がありますが、そんなことはないのではないかなと。

モロニーも軽量級にしてはKO率の高いボクサーですし、武居のディフェンス技術を考えると、強打を打とうとガードが下がったところにカウンターを当てられる気がします。

特に、右ストレートを当てられそうなイメージがあります。

実際、武居は前回と前々回の試合でかなり危ないタイミングでパンチをもらう場面もありました。

武居は通常ガードを下げているか、上げていたとしてもガードの真ん中が開いていることも多いので、ジャブやストレートを綺麗に突けるモロニーなら、開いたガードに対して真っ直ぐのパンチを打ち込んで当てることができると思います。

距離を潰されて思うようにパンチが打てず、焦った武居のガードが下がったところにモロニーのカウンターが入って倒れる可能性が一番高いのではないかなと。

もしくは、バックステップや顔でパンチを避ける武居に対して、追い足のあるモロニーのパンチコンビネーションが当たると思います。
井上戦で見せたジャブ3連打→右ストレートのコンビネーションが特に当たりそうです。

やはり、全体的なボクシングのレベル差が顕著に出る試合になる気がします。
もちろん、武居の一発で全てをひっくり返してベルトを取って欲しいという気持ちもありますが…。

いずれにせよ、本当に楽しみな一戦です。この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

井上尚弥vsルイス・ネリの記事はこちら
ルイス・ネリは井上尚弥に勝てるのか?【見所解説・勝敗予想】

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