UFC300 注目対戦カード・勝敗予想#3【ペレイラvsヒル】

MMA
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日本時間4月14日に迫ったUFC300。

前回前々回の記事で2つの注目対戦カードについて勝敗予想を書きました。
今回はいよいよ本大会のメインカード、ライトヘビー級タイトルマッチであるアレックス・ペレイラvsジャマール・ヒルの解説と勝敗予想をしていきたいと思います。

早速、両選手のプロフィールから見ていきましょう。

 

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選手紹介

アレックス・ペレイラ

  • 現在9勝2敗
  • 36歳
  • 身長193cm
  • リーチ200cm
  • 現ライトヘビー級チャンピオン
  • 元ミドル級チャンピオン

UFC参戦後わずか7戦でミドル級チャンピオンとライトヘビー級チャンピオンを獲得するというとんでもない偉業を成し遂げています。

ペレイラは元GLORYという団体のキックボクサーで、GLORYでも2階級制覇。キック時代に元UFCミドル級絶対王者のアデサニヤに2回勝っています

UFC参戦後も勝ち続け、アデサニヤの宿敵として総合格闘技の舞台でUFCミドル級タイトルマッチとして3度目の対戦。ここでペレイラが逆転KO勝ちを収めます。

その直後の再戦では逆にアデサニヤがペレイラに失神KO勝ち。これを最後に、減量が厳しかったペレイラはライトヘビー級に階級を上げ、元ライトヘビー級チャンピオンのヤン・ブラホビッチに僅差の判定で勝利した後、直近で元ライトヘビー級チャンピオンのイリー・プロハースカとタイトルマッチを行い見事KO勝利。今回は初防衛戦です。

ファイトスタイルは、元キックボクサーなだけあって完全にストライカーです。長いリーチから繰り出される打撃は全て強力ですが、その中でも得意技はなんといっても左フック。力みのないフォームで撫でるように打ってるように見えるのに破壊力抜群で、当たったらみんなKOされています。

また、右のカーフキックもモーションがない上に強力で、前回戦ったイリーは完全に途中からカーフを効かされていました。

誰が相手でも一発で試合を終わらせてしまう可能性を秘めた、非常に魅力的な選手です。

ペレイラの前戦

ジャマール・ヒル

  • 現在12勝1敗
  • 32歳
  • 身長193cm
  • リーチ200cm
  • 元ライトヘビー級チャンピオン

ジャマール・ヒルは格闘技を始めたのが19歳手前と、近年トップレベルで活躍する選手の中では非常に遅いです。(最近では幼少期からボクシング、レスリング、柔術、空手などなんらかの競技をやってきた選手がほとんど)
そのため、バックボーンがありません。プロデビューしたのも26歳と遅いです。

しかしそこからローカル団体で5戦5勝の戦績を収め、UFC契約がかかったDWCSでも見事TKO勝利しUFCと契約。その後も順調に勝ち星を重ね、ジョニー・ウォーカーやチアゴ・サントスなどのランカーに勝利。イリー・プロハースカの怪我で空位になったライトヘビー級王座をかけグローバー・テイシェイラとの戦いに判定勝利し、チャンピオンに。

ただ、残念なことにその半年後にアキレス腱断裂の大怪我を負ってしまい、自ら王座を返上しました。
今回は復帰戦です。

この選手も完全なストライカーです。基本はサウスポーですが、左右どちらの構えからも強力なパンチを放ち、UFCの舞台でセンセーショナルなKOシーンを何度も作ってきました。

相手を眠ったように失神させることからSweet Dreamsとの異名がついています。また、ほぼノーガードのハードパンチャーには珍しくミドルキックやハイキックも綺麗に蹴ってくる、対戦相手からしたら非常に嫌な選手です。

ヒルの前戦

 

注目ポイント

両者の距離と構え

まず私が注目したいのは、どちらが距離を支配するか、です。どちらも数字上は身長193cm、リーチ200cmですが、ペレイラは確実に193cmより大きいので、距離的にはペレイラの方が遠いのかなと思っています。

ただ、フック系のパンチとカーフキックなど近い距離での打撃を多用するペレイラに対し、ヒルはジャブ、ストレート、ミドルキックなど遠い距離の打撃を多用します。ペレイラの方がフレーム的に遠くから打てるので両者の距離は噛み合いそうです。その中でどちらがいち早く自分の距離を見つけて、間合いを支配するのかに注目です。

また、両者の構えにも注目したいです。
ペレイラは顎の下くらいに両手を置くことが多いですが、一発の破壊力のあるヒル相手にも同じ構えで行くのか、それともガードを上げるのか。
ヒルに至っては完全に前の手を下ろしてノーガードで、主に顔を振って相手のパンチを避けますが、ペレイラ相手にもそれをやるのか。

二人ともガードが低く、パンチ力がある選手同士なので、相手のパンチ力を警戒して構えを変えてくるのか、それともいつも通りの構えで行くのか非常に楽しみです。

どちらが打撃で相手を下がらせるか

この試合、断言して良いですが100%打撃戦になります。どちらもタックルに行ったり組んだりはしないでしょう。

これまでも書いてきましたが、両者ともにプレッシャーをかけ、どんどん前に出て、相手を下がらせて強い打撃を打ち込んでいくタイプの選手。

ほぼキックボクシングのような、打撃のプレッシャーの掛け合いになると予想されます。そんな中で、どちらの圧力が勝つのか。今まで自分より小さい選手を相手にすることが多いペレイラでしたが、同体格のサウスポー相手にもそのプレッシャーは通用するのか。

個人的にはペレイラのプレッシャーが勝つのではないかなと思いますが、その点も注目したいです。

 

勝敗予想

さて、この辺りで私の個人的な勝敗予想ですが、

アレックス・ペレイラのKO勝ち

にしようと思います。

両者打撃の選手で、一発がありどちらも被弾が多いので判定までいかないと思います。

そう考えると、距離と打撃技術に勝るペレイラが一発当ててKO勝ちかなと。打撃で押されてるヒルが焦って前に出てきたところをカウンターの右ストレートでKOしそうな気がします。

もちろんペレイラも被弾が多いので、ヒルの打撃をもらって倒される可能性はありますが、ライトヘビー級に階級をあげて打たれ強さも上がっていると思うので一発で失神はない気がします。逆にヒルは一発でもまともにもらうと倒されそう。そんなわけで可能性としてはペレイラのKO勝ちが一番高い気がします。

 

いかがだったでしょうか。これを読んでUFC300が楽しみになった人が一人でもいてくれたら嬉しいです。

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