2023年UFCベストバウト5選

2023年UFCベストバウト MMA
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近年RIZINを中心に国内でも盛り上がりを見せているMMA(総合格闘技)

その頂点であるUFCの個人的ベストバウトを5つ選びました。最近RIZINを見始めたけど、UFCのことはまだよくわからない…という人にぜひ観ていただきたいです。世界最高峰の格闘家たちの魂がこもった闘いに、胸が熱くなること間違いなしです。

選考基準は以下です。

  • 闘いぶりから選手の気持ちが見える
  • 高い技術戦の要素もある
  • Youtubeで見ることができる(初めての方でも観てもらいやすいように)

試合ごとにYoutubeのリンクも貼っていきます。それではいきましょう。

 

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第5位: ホロウェイvsコリアンゾンビ

第5位はマックス・ホロウェイ対コリアンゾンビことジョン・チャンソンの試合です。

マックス・ホロウェイはフェザー級の絶対的な実力者。フェザー級チャンピオンを3度防衛している選手です。4度目の防衛戦でアレクサンダー・ヴォルカノフスキーには敗れ、その後も2度ヴォルカノフスキーに敗れていますが、それ以外の選手には勝ち続けており、フェザー級の絶対的な2番手といった立ち位置。自信を「UFCの中で最高のボクサー」と評するほどボクシングテクニックが高く、打撃の組み立てが抜群にうまいです。

対するコリアンゾンビことジョン・チャンソンは、その異名の通り、打撃を受けても前に出てパンチを振り回してくるタフな韓国人ファイター。2011年からUFCに参戦しているベテラン選手です。過去には、日本で金原正徳選手や石渡伸太郎選手とも対戦したことがあります。

両者打撃が得意な選手ですが、1,2ラウンドはホロウェイが持ち味の上手さでコリアンゾンビを上回ります。3ラウンド目、ここのラウンドを取らなければ負けると思ったコリアンゾンビが前に出て強いパンチを振りますが、ホロウェイが冷静なカウンター技術を見せてバッサリと介錯。これがコリアンゾンビの引退試合となるのでした。

行かないと負ける、という場面で思い切り前に出れるコリアンゾンビの気持ちの強さ、そしてそれを冷静に切って落としたホロウェイの打撃スキル、試合後に感情を爆発させるホロウェイ…どれも最高です。

 

第4位: ロドリゲスvsエメット

次はヤイール・ロドリゲスとジョシュ・エメットの試合。フェザー級の暫定王者タイトルを懸けて行われた一戦です。

ロドリゲスはテコンドーがバックボーンのメキシカンファイター。身長180センチとフェザー級の中では長身です。

対するエメットはプロデビューが26歳と遅咲きながら、一発で相手を失神させるほどのパンチ力を武器にUFCでも勝ち星を上げてきた、この当時37歳のベテランです。

序盤はロドリゲスがフットワークと蹴りで上手く自分の距離を保って戦います。エメットは小さいので、なんとか近づいてパンチを当てようとしますがロドリゲスにいなされます。それでもしつこくパンチを狙い続けたエメットは、ついに何発かパンチを当ててロドリゲスをぐらつかせますが、ロドリゲスは怯むことなく蹴り、膝、肘と多彩な打撃を放ちます。

2ラウンド目、下になったロドリゲスは不利かと思いきや、下からのアグレッシブな打撃と巧みな足技で腕ひしぎのフェイントから三角締めを見事に決めます。三角締めは高いレベルになるとなかなか極まらない技で、タイトルマッチで三角締めで試合が終わったのはUFC史上3度目とのことです。

それにしても、ロドリゲスは多彩な蹴りや膝、肘、下からの打撃、さらには裏拳と攻撃のバリエーションが非常に豊富で、観ていて面白いです。キックボクシングやムエタイに近い打撃スタイルに思えます。この試合の後、正規チャンピオンのヴォルカノフスキーには負けてしまいましたが、気持ちが強く魅せる打撃もできる選手なので今後も注目したいです。

 

第3位: ポイエーvsゲイジー

続いては、ダスティン・ポイエーとジャスティン・ゲイジーの試合です。

ポイエーがライト級2位、ゲイジーがライト級3位で、どちらもライト級のランキング上位に長期間居続けている実力者です。両選手とも打撃スキルが高いですが、ポイエーの方がよりコンビネーションや上下の打ち分けが上手く、ゲイジーはより単発の破壊力に特化しているという印象。打撃メインの選手ではありますが組みのレベルも高いです。(ゲイジーはNCAAディビジョン1でオールアメリカンに選出されるほどのレスラー)

個人的にはどちらもパンチ主体のイメージがあったのですが、この試合では両者ともに積極的に蹴りを混ぜていたのがとても印象的でした。近代MMAの主流であったボクシング+レスリングスタイルの代表格だった両選手がこんなに蹴っているところを見ると、やはりMMAの流れは変わってきているなと。そんなふうに、ファイトスタイルの変化という意味でも面白い試合です。

そして何よりこの試合は、「え、そんなタイミングで終わるの!?」という衝撃が2023年で最も大きい試合でした。全く予想していないタイミングでフィニッシュされるので、何度見ても度肝を抜かれます。格闘技は一瞬たりとも見逃せないということがよくわかる試合です。

 

第2位: アデサニヤvsペレイラ2

第2位は、アレックス・ペレイラとイズラエル・アデサニヤの試合です。

この試合を語るには、まず両選手の長い因縁から紹介しないといけません。

まずアデサニヤは元キックボクサーで、GLORYという世界トップレベルのキックボクシング団体をメインに活躍し、81戦75勝という好成績を記録。その後UFC入りしてからも勝ち星を重ね、ミドル級の絶対王者として君臨していました。

対するペレイラも元キックボクサー。キックボクシング時代アデサニヤに2回勝利(うち1回はKO勝ち)しているGLORY2階級制覇チャンピオンです。34歳からUFCに参戦し、強力な左フックを武器に4戦全勝。とんとん拍子でアデサニヤの持つタイトル挑戦まで辿り着きます。

通算3度目となった両者の対戦は、UFCミドル級のタイトルマッチ。流石にMMAではキャリアの差を見せつけてアデサニヤが勝つだろうと思われていました。実際、4ラウンドまではポイント的にアデサニヤ優勢だったのですが、最終ラウンドでまさかのペレイラが逆転KO勝ち。3度目の対戦でもペレイラが勝利し、アデサニヤからUFCのベルトを奪うのでした。

今回紹介するこの試合は、この後ダイレクトリマッチとして行われた両者の4度目の対戦。今度はペレイラの持つタイトルにアデサニヤが挑む形です。この試合で見せたアデサニヤの闘志・戦略、そして試合後のパフォーマンスには本当に感動しました。

試合後インタビューも含めて最高です。

 

第1位: マカチェフvsヴォルカノフスキー

第1位はもちろん、アレクサンダー・ヴォルカノフスキーとイスラム・マカチェフの試合。

この試合に関しては何もいうことはありません、とにかく観てください。2023年と言わず、MMAの歴史上最高のベストバウトだと思います。

当時のフェザー級チャンピオンと、ライト級チャンピオン同士の闘い。UFCのパウンドフォーパウンドランキング1位と2位の闘い。技術・体力・精神力、格闘技の全てがここにあります。今後、これ以上の名勝負が観れるのか不安になる程です。

というわけで、UFC2023ベストバウトの紹介でした。やはり良い試合は何度見ても胸が熱くなります。今年のUFCもすでにめちゃくちゃ面白いので、興味を持った人はU-NEXTかUFCファイトパスで観戦しましょう!

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